メリーナントカマス

 

今年もクリスマスが終わりましたね。

今年は鬼シフトで、クリスマスだということをすっかり忘れるくらいだった。

 

 

クリスマスイブ、正に鬼の形相で仕事をしていると

一か月程前に退院された患者さんから、名指しで電話が。

 

退院後の患者さんから電話がかかってくることは珍しくなく、

例えば薬が足りないとか、忘れ物をしたとかいろいろあるのだけれど

 

一か月も前に退院された方が、しかも名指しで電話とは

正直なところ恐怖でしかない。

一か月前の私、いったい何をやらかしたんだと。

とにかくびびりながら電話口に立つと

 

「おお！あんたか！○○号室に入院してた田中（仮名）だけど！

ワシやて、ワシ！あんたに会いたくってなあ！

たまには電話してちょうよ！電話帳で田中太郎で調べれば出てくるで！

は？電話できんの？ならあんたの番号教えて！

は？個人情報？そんなこと言わんと、たまには電話してちょうよ！

分かった？頼むよ！ならまたね！」

 

とのこと。とりあえず何かミスしたとかじゃなくてよかった・・・

ただの変なおじいさんからの変な電話だった。

 

でも、ああ、ちゃんと人の記憶に残る仕事ができてたのかな、よかったな。（変なおじいさんだけど・・・）

忙しくても鬼の形相なんかじゃなくて、ヘラヘラにこにこ笑って仕事しなきゃな。

 

と、久しぶりに襟を正すきっかけになった。ような気がした。

 

 

 

クリスマスのかけらも破片も感じられない２日間だったけれど

今年も頑張ったで賞、電気ストーブを購入した。

温かい。これで一人でも越冬できる自信がついた。